初めて西村京太郎さんの本を読みました。
何から読むのがセオリーなのか分からなかったけど
ふと目にとまった“記憶”を読んでみました。
21年前の“2歳半の記憶”を頼りに事件を解決する展開となっています。
読みながら「2歳半の記憶なんてあるかな?」と思いました。
どうして西村京太郎さんは2歳半の年齢に設定して話を展開するのかな。
4歳、5歳とかではだめなのかな?と疑問に感じました。
でも調べてみると、人の記憶は想起できる最も古いもので2歳半という研究結果が出ているんですね。
でもこの研究結果が掲載されている論文は2021年のもの。
西村京太郎さんが記憶を出版したのが2004年。
実に17年も前に“2歳半”という設定にした西村京太郎さんの着眼点に感服します。
この作品は21年前の極めてぼんやりした記憶がストーリーの展開軸となります。
4歳、5歳とかの鮮明な記憶ではダメなんです。
あくまでぼんやりとした、自信は無いけど、何となく覚えている記憶がストーリーの肝となります。
これを知ってから、読んでみると、一層楽しめる作品です(^^♪
面白い!