コンビニ人間 を読んで



スタッフの健太郎です。

 

2018年に発売された“コンビニ人間”

タイトルがとてもキャッチーだと思ってました。

 

文体は読みやすくて、すらすら読めます。

でも内容は とても考えさせられる。

 

 

「普通ってなんだよ!」

「普通ってきつくねぇ!」

「“私”のままじゃ だめなんですか?」

 

こんなパンチの聞いた問いを与えてくれる作品。

 

私も大学生の時に1年6ヵ月、セブンイレブンで夜勤していました。

週に3回。

多い時は週5回。

 

22時から2時。

または

22時から6時まで。

 

当時、友達にも「いつ寝てるの?」と聞かれました。

自分でもいつ寝てたのか覚えてない・・・

 

そんなコンビニ生活を送っていたので、このタイトルを見た時

「いつか必ず手にしよう!」と感じました。

 

でも まさか こんなにパンチの効いた内容だとは思わなかった。

 

 

何も悪いことをしていない主人公。

でも性別、年齢、恋愛、アルバイトという【属性】によって

周囲の人からは『腫物には触らないようにしよう』的な扱いを受けるようになる。

 

〇〇ハラスメント?っていうのかな。

 

 

コンビニで働いている時だけ“普通”の人間としていられる。

“普通”の社会の歯車としていられる。

 

 

でも その“普通”ってなに?

“普通”でいるために苦痛が伴う主人公。

自然にふるまうことは“普通”でいられないこと。

 

そんな生きづらさを感じる主人公の物語。

 

良い作品だと思います。