不動産の売買をすると不動産会社より一冊のファイルをもらいます。
そのファイルには
契約書、謄本、測量図、公図、上下水道管の埋設図、手付金の領収書、銀行審査書類、司法書士、土地家屋調査士の書類など多数の書類が収められています。
不動産会社がくれるファイルは重厚感があります。
高額な物件を買われたお客様に見合うようにカバーの分厚いファイルです。
ファイル内のクリアケースはそんなに多くありません。10枚くらい。
この10枚に沢山の書類が収まります。
ファイルを受け取ったしばらくの間は問題ありませんが
月日が立つとファイルにぎゅ~と収められた書類はインクが糊の役目を果たして
紙と紙をくっつけてしまいます。
その書類をめくるとパリパリパリと音がしながらインクが剥がれていきます。
ひどいものになると元々何が印字されていたのか分からない・・・
そうなると契約書の意味がない・・・
どうしてこんな事をしてしまうのか、いつも疑問に思っています。
だから私はそういうファイルは使用していません。
決して高価なファイルではありませんが、ファイル内のクリアケースの多い
一般的な物を使用しています。
そして各書類をなるべく単枚で収めます。
そうすることでインクが剥がれることを避けています。
10年後20年後も当時の契約書を鮮明に確認できるように
ファイルには気を使っています。
不動産は永いお付き合いの商品です。
契約した時がお付き合いのピークではありません。
あくまで契約はお付き合いのスタート地点。
だからファイルも末永く使用できる商品を選んでいます。
私のちょっとした“こだわり”です。