国土交通省に提案します!



国土交通省が中古住宅市場の活性化に力を入れています。

 

その一つとして

中古住宅を安心して購入できるように“インスペクション”がありますね。

中古住宅は新築住宅と異なり、「本当に安心して住めるの?」と不安がつきまといます。その不安を払拭するためにインスペクションで住宅の状況を詳しく調査します。

 

必要であればインスペクションで判明した是正箇所をリフォームすることで瑕疵保険にも加入することができます。

さらには

・住宅ローン控除

・住まい給付金

・登録免許税の減額などのサービスも受けられることになります。

「インスペクション+リフォーム+保険加入」のセットで安心して中古住宅を購入できる流れを構築したと言ってもいいかもしれません。

 

しかし!!

 

日本人の感性としては「それでも中古戸建てよりは断然“新築”」と考えられる傾向があります。

古いものよりも新しいものの方が安全で安心で価値がある。と考えられます。

ヨーロッパなどでは「古いもの、歴史のあるもの」を価値があると考えます。だから高級ホテルに泊まっても、ピカピカ綺麗というよりもアンティーク調な歴史を感じるようなテイストになっていますね。

 

これは文化の違いでしょう。

「古いもの、歴史のあるものを価値があるとする」これを日本人の感性に落とし込めれば、必ず中古住宅市場も大きく変わります。

ただ、日本人の感性を変えるには義務教育レベルからの根底的な教育を変える必要があります。

でもこれは絶対に現実的な提案ではありません。5年10年で日本の教育環境を変えるのは無理でしょう。

 

そこで一つ提案です。ちょっと無理がるかもしれませんが聞いてください。

 

■今後、不動産取引をするときに『築年数』を全て非表示にするのはどうでしょうか?

つまりインスペクション+リフォームで物件の状態を明らかにした上で、しっかりとリフォームされている。さらに言えば元々住んでいた方が本当に丁寧に住まれていて、家の状態がとても良いとなった場合、築年数を知らないで内覧したとします。

実際には築30年の家でも、状態がとてもよければ「築20年くらいかな」と思うはずです。その結果、安心して住めると判断されて無事ご売却することができますよね。

つまり築年数という一つの指標に大きく左右されることなく、お客様が家の“本質”を見極めて購入したことになるんではないでしょうか?

 

例えば人間の年齢で考えください。

30歳の見た目ボサボサの人。健康状態は決して良くない。何だか雰囲気の悪い人。

40歳の見た目がとても綺麗。健康状態も良い。背筋もピンとしていて品がある。

この両者を年齢を伏せた状態で、見比べたらあなたはどちらを選ぶでしょうか?

 

年齢や築年数は誤魔化せない、明確な指標であることはわかります。

しかし、その数字だけに大きく左右されているのが今の不動産市場の現状です。

 

もしあらゆる書類から『築年数非表示』となったら、不動産に対する考え方が根本から変わります!不動産所有者は本気で家を良い状態に保とうと思うはずです。そして買主様も良いものを見極める目をもっと養えるはずです。

 

突拍子もない提案ですが いかがでしょうか?