実話に基づく『奇跡の2000マイル』を観ました。
1マイル = 1.60934キロメートル
一匹の犬と4頭のラクダを連れて、アリススプリングスからインド洋に向かってオーストラリアの砂漠地帯を旅する壮大なストーリー。
どうして旅に出るのか。
そんな疑問に漠然と答えてくれる。決して説教臭い「旅とは・・・」というストーリーではない。
砂漠地帯の話ということもあり、ストーリーは起伏の少ない展開だと思う。でも照りつく太陽を感じさせてくれるような描写がとても印象的。
主人公の背中の皮が剥けているシーン、オアシスや貯水タンクでの乾きを潤してくれるシーンが砂漠ならではの演出なのかと思います。
また砂漠地だから殺風景です。主人公は人と距離を取るシーンがあります。それでも寂しさから人肌を求めるシーンなどは旅の孤独感を上手に表現してるんでしょうね。
私も旅が大好きです。
「どうして旅に行くの?どうして海外に行くの?」と聞かれて困ったことがあります。
困ったから「散歩に行くの」と答えます。
旅に行くのは明確な目的がある人もいる。
でも漠然としたままリュックを背負う人もいる。
旅は派手である必要もないし、身の危険を感じるほどスリリングである必要もない。
安全で安心で、快適な旅があっても良い。
目的は無くてもいい。目的地も無くてもいい。
元気に出発地点に戻ってくるのが一番大事かもしれない。
戻ったら旅の事を振り返ればいいと思う。
役に立たない事ばかり経験するのも旅。小話のネタになればいい。
旅は漠然としたままでいい。