地方移住の夢と現実



「リモートワークだから、もう会社に近い東京に住まなくて良い!家賃の高い東京よりも地方に行った方が生活費を抑えられる!」とお考えになる方は結構多くいます。


結論から言うと
地方に行けば出費が抑えられるというのは、極めて安易だと思われます。


「地方」とはどこなのか?ということも大事ですが、出費を気にして地方に行くのは考え直した方が良いでしょう。

■地方に行くと家賃が安い?
確かに地方は東京に比べれば安い。ちなみにふじみ野市の家賃と比べると「安い!!」と驚くほど安くはない。私はそう感じました。

ただ、住環境ということで考えると家賃は少し安くても光熱水道代金はどうでしょうか?

地方と言うは競争原理が働きづらいためプロパンガスだって東京よりも単価が高くありませんか?

冬は灯油代が数万円するという話も聞きます。東京で灯油はいくら使いますか?

ちなみに地方で家を”購入”した場合はどうでしょうか?

購入費用は東京に比べれば格段に安いと思います。○が2つ違うかも知れませんね(^-^)

ただ維持費用は多くかかります。
安く仕入れれば、その手直しに費用がかかるのは当たり前です。地方は新築物件というイメージよりも古い空き家のイメージではないですか?

空き家の手直しは結構かかりますよ。しかもリフォーム業者の費用だって競争原理が働きづらければ、安く依頼もできません。

そもそも再販売しようと思っても売れるとは思えない・・・( 。゚Д゚。)


■生活費が抑えられる?

田舎暮らしをすると近所の農家から米や野菜がもらえる!という話を聞きます。とても嬉しい事ですよね(^-^)

でも~お返しも必要ですよね。
ただで貰うわけにはいきません・・・

もし庭で何か野菜を作ってれば、それをお返しにしても良いかもしれませんね。でも野菜を作ってない。何か手料理をお返しするのも良い。でも毎回手料理は・・・と思ったときに何をお返しにしますか?

Amazonで調べて東京の銘菓を取り寄せてお返しにするかもしれませんね。

タダでもらったお米や野菜は決して0円のままでは終わらないんです・・・


また普段の食事の買い物も、東京のように店が多ければ競争の原理で安いお店が見つかります。

でも地方ではお店が限定されていますので、スーパーの商品価格が驚くほど高いことも多々あります。


■人付き合い

東京は人間関係が希薄だと言われます。良い意味でドライだから気楽に過ごせるのも事実。

でも地方だと人と人の繋がりが大事になります。自治会や祭りの運営、消防団への参加など

冬は雪下ろしも必要かもしれません。
みんなで助け合いながら生活するのが地方です。

地方で生活すれば山のなかでひっそりと生活できると考えるのはちょっと違うでしょう。

むしろ地域住民の方と密にかかわり合うのが地方だと思ってください。

以上のように代表的なポイントだけご紹介しましたが、地方に行けば安く生活できてのんびりできると思っていた方は考え直した方が良いかと思います。

これらを理解した上で、地方で地域住民の方と交流しながら助け合いの精神で緑に囲まれて生活したい方は是非地方移住してもらいたいと思います(^-^)v