ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー



ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー

ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー

 

斬新なタイトル!

「イエローでホワイトで、ちょっとブルー」って結局何色!?と思う方もいますよね。

タイトルだけ見ると内容が全く想像もできないのが好奇心をそそります。

 

ストーリーは著者ブレイディみかこさんの息子さんが通った中学校での出来事をまとめたものです。

 

日本人の感覚で「中学校の出来事をまとめた」と言われると
体育祭、文化祭、恋、テスト、友達・・・・などの青春学園ものを想像するでしょう。

でもブレイディみかこさんの息子さんはハーフで英国育ち。

しかもその学校が「元底辺中学校」と表現されるほどの荒れていた学校。

 

でも何故「元」なのか。

日本とは違う文化背景の中学校で起こる出来事を、正と悪に単純に分けるストーリーではなく、子供たちが他社との“違い”を感じながら生活する様子が描かれています。

子供たち一人一人には宗教的な人種的な経済的な差があり、それらは悪いことでもないけど多様性が富んだ中で生活する大変さがにじみ出るような学園生活になっています。

日本の学園生活では意識しづらい“多様性”について、教えてくれる本だと思います。

 

著者フレイディみかこさんが きっと明るい方だからだと思いますが

ストーリー全体がとても希望的な展開になっています。

そのためとても読みやすいです(^^♪

 

日本では感じづらい“多様性”をリアルに伝えてくれる名著なので

是非手に取ってみてください(^^)