昨日のブログで紹介した「めぐり逢わせのお弁当」
そこで登場したダッバーワーラー(お弁当配達)
映画ではダッバーワーラーの誤配率は600万分の1件と紹介されていました。
「600万分の1」って想像も使いない数字ですよね。
日本の人口が1億2000万人としたら20人くらいにしか誤配送されないことになります。“奇跡”の確率ですね。
映画でこの確率を聞いた時「噓でしょ!?」と驚きました。
インドは数字に強い、頭が良いというイメージはある。でもインドは格差が激しすぎて、ダッバーワーラーに従事している方全員が優秀だとは思えなかった。
そもそも前提としてコンピューター作業ではなく、人間の手仕事だから誤配率だって、実際にもっとあるはずと思っていました。
そこでダッバーワーラーを調べてみたら面白いことが分かりました(^^♪
まず
ダッバーワーラーとは家庭で調理したお弁当を大都市ムンバイのオフィスに届けるサービス。
歴史は100年以上。
インドがイギリス植民地だった時代にイギリス企業で働いていたインド人が会社で提供されるイギリスの食事に合わなかった。また宗教的な理由で口にできない食事を提供されることもあり、そのため自宅で調理したお弁当をオフィスで届けるサービスが始まった。
宗教色の強いインドならではの歴史を感じます。
お弁当の配達自体はオフィスが近所であれば、そのまま家庭から個別配送で届けられるようですが、近所ではない場合は一度都市単位で収集されてから鉄道に乗せてオフィス近くの駅まで運ぶことになります。
ダッバーワーラーに従事いている方の多くは字の読み書きができない。そのため文章による情報伝達ではなく、お弁当にはちょっと色が塗られていたり、数字が書かれているようです。
またこの配達システムに関わる全ての人間は平等に扱われることになっています。
最後に、今回の映画のようにお弁当には手紙を入れる風習はあったようですが
現在では通信手段が普及したため手紙のやり取りは少なくなっているようです。
以上がダッバーワーラーの紹介ですがいかがでしょうか?
今回の映画においてダッバーワーラーの存在はとても重要なもの。
でもそれは日本にある“配達サービス”とはだいぶ異なっています。
シンプルだけど極めて正確なダッバーワーラー。
雰囲気を掴んでもらうためにも、是非「めぐり逢わせのお弁当」をチェックしてみてください(^^♪