とあるプロジェクトの話
古家を買い取ることになりました。
現在家族で居住中の物件です。
もう
10年以上住んでいるんでしょう。
元契約書を見ると長く住んでいることが分かります。
この物件は買い取って更地にして販売するプロジェクトです。
売り主様のご希望です。
元々貸家として入居しているので、売り主様が売ろうとしていることも知らない。
プロジェクトだけが、入居者様の知らないところで進んでいます。
このプロジェクトを進めていく過程でひとつ気になったのは『入居者は引っ越したくないのではないか?』
ということ。
入居者には一度も会ってないし、話したこともない。
でも、長年の勘でしょうか
玄関先を見たときに『この人はまだまだ住みたいと思ってるハズだ』と感じました。
10年以上住んでいるのに玄関先が綺麗に整頓されていて、訪問する方を楽しみに待っているような、そんな玄関先でした。
だから、途中まで進んでいたプロジェクトは中止。
この方にはこれからも住み続けて頂こう!と決まったのです。
入居者には会ったことも話したこともない。
顔も知らない。
でも信用しようと決めました。
僕らは限られた情報から、多くの事を推測しないといけない時があります。
時には見た目だけで判断する時もあります。
良い情報ばかりとは限りません。
『この人は付き合ったらダメだな』と判断することもあります。
でも基本的には『人を信用する』のが大切だと思うので、良いところがあれば、そこに目を向けていきたいと思っています。
今回はプロジェクトが大きく変わってしまいましたが、きっと結果的にはうまくいくでしょう!
きっと大丈夫です。