錦戸亮主演の『県庁おもてなし課』を観ました(^^♪
高知県庁で働く若手職員・掛水(錦戸亮)とバイトで働き始めた多紀(堀北真希)。
そして清遠和政(船越英一郎)が掲げる“高知県レジャーランド化計画”
前半は高知県の魅力を美しい映像と共に紹介するストーリー展開。
後半からは恋愛展開。
前半は特に描写が綺麗なので、本当に高知県に行ってみたくなるほど素敵です。
山、海、木々、空どれも素敵です。
「あ~本当に行ってみたい!!」って、みなさんも思うはず。
後半からは恋愛混じりながらの、“役所”という特殊な環境の中で思うように仕事ができないで
モヤモヤする“おもてなし課”の苦悩と葛藤がクローズアップされています。
役所仕事って大変だなぁと感じます。
ただ、映画の冒頭に出てきたセリフで特に印象的だったセリフがあります。
観光大使を依頼された作家がおもてなし課の掛水に対して
「あんた達に決定的に欠けてて、客を獲ろうとするなら絶対に必要なものがある」
「民間感覚だ。あんたたち、自分の都合しか見えてないんだよ」
というセリフがありました。
民間感覚を失った市役所職員。
職員も民間人だけど、いつからか民間感覚はなくなり
時間軸、感情軸が市民とずれ始める。
実話ですが、ある役所の方がこんな話をしていました
「市民のためにやるイベントだけど、苦情が出るのは面倒。でも何もやらないと苦情も出る。だから斬新なことをやる必要はない。何かをやっているというアピールできて、かつ、苦情が出ないことをやりたい。」
非常に都合が良い要望だと思ったけど、役所で働いているときっとそう思ってしまうんでしょう。
彼は人間的には全然悪い人ではないし、むしろ良い人。
だけど何かをやり抜くつもりは無さそうでした。
役所内での立場もあるから、きっとそんな風に考えてしまうんでしょう。
民間感覚、失った後に取り戻すのは非常に苦労すると思う。
でも、ストーリー内で、おもてなし課の課長が
「民間感覚が無いなら、民間人を取り入れるしかない」というセリフがあります。
この発想が、私は好きですね(^^♪
無いなら、取り入れればいい。
凄いシックリ来ました。
この映画には苦労、葛藤が面白く散りばめられています。
ぜひ一度ご覧になってみてください(^^♪