山奥ニート “ニートが油を売っている”



山奥ニート

石井あらた著

“山奥ニートやってます。”

 

 

TVや雑誌にも取り上げられている“一流ニート”

この本、面白いですよ~(*^^)

 

「あれっ 私なんでこんなに働いてるんだろう~」と考えさせてくれる本です。

 

石井あらたさんは、自らを“山奥ニート”と呼ぶ。

月の生活費は1.8万円。

18万円じゃないですよ!!

 

どうやって生活するの?って思いますよね。

でも山奥というロケーションの強みがあるんです!

もちろん、ロケーションだけの話ではありません。

 

15人みんながニートであり、緩く綱がるからこそ上手にバランスが取れる。

 

この本を読んでいて素敵だなぁと思ったところをご紹介します(^^♪

 

・田舎は仕事が少ないと言われるけど、年間を通じて月20万円もらえる仕事が少ないだけだ。
期間限定だったり、単発の仕事はけっこうある。

今はもう、僕と気が合う人だけが集まればいいと思っている。  多様性だの、グローバル化だの言われているけど、たくさんの種類の生き物を飼うには、小さな水槽をいくつも用意するのが一番だ。  大きな水槽ひとつだけだったら、大きな生き物が小さな生き物を全部食べてしまう。  僕らのような小さくて弱い生き物が生き残るには、自分と同じ種類の生き物同士で集まるのが一番いい。  そうすることで、自分の周りに集まった同じ種類の生き物たちも、気分良く過ごすことができる。

・ひきこもっていたときの自分は、とにかく誰かに必要とされたかったんだと思う。

・ニートが油を売っている

人が変わる方法は3種類しかない、と聞いたことがある。 「時間配分を変える」「住む場所を変える」「付き合う人を変える」

 

 

きっとこの本を手にする多くの人は、彼らと違って定職について週5.6日働いている人たちだと思う。

彼らを羨ましいと思う人もいるし、見下す人もいるでしょう。

 

でも自分の生活や常識と“違う”っていうだけで、こんなにも別世界が存在することを知るだけでも

この本は価値があると思う。

 

一般的に“ニート”という存在を肯定的にとらえる雰囲気はありません。

でも彼らが済む限界集落では、彼らを受け入れて、有難く思い、感謝している。

 

仕事って何だろう。

ニートって何だろう。

お金って何だろう。

人とのつながりって何だろう。

 

そんなことを考えさせてくれる良書だと思います(^^♪