経済面からみた『家』

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更新日:2021/03/04

カテゴリー: 不動産を考える


賃貸がお得? 売買がお得?

この議論はネットや本などのメディアで取り上げられますね。

経済的には賃貸が有利だとするメディアが多いようです。でも議論が尽きないのは、その結果があまり支持されていないのかもしれません。

私も支持してません。

経済的には賃貸。
あくまで”経済的には”という限定的な一面での結論なので、どうしても支持する気持ちになれないんです。

家は経済的にお得だからという理由だけで選ばないですよね?

家を持つというのは精神的にも守られた環境で生活できるという安心感が生まれます。

特に子供が小さいうちは家を傷つけたりするでしょう。
持ち家ならば傷を付けたって、それは家族の”思い出”となります。
賃貸ならば傷は敷金返却の大小に大きく関わってしまいます。

それに賃貸と売買の違いとして
『持つものと持たざるもの』がハッキリとします。

賃貸は古くなれば引っ越せば良いと考える方いますが、65歳過ぎて賃貸物件を探すのは大変ですよ。

体力、資力の問題ではありません。
貸してくれないんです!

私のブログでも何度も触れていますが、今は高齢者に賃貸物件を貸すのを拒む管理会社が増えています。
本当に増えています。

この現実は一般には知れ渡っていません!本当に厳しい現実があるんです。

持つものと持たざるもの
持つもの=貸し主
持たざるもの=借り主

この立場の差は明確にあるんです。

「今は借り主保護の観点から借り主が優位なんではないのか!借り手市場だろう!」と思う方も多いでしょう。

それは借りてる間の話です。

もし貸し主が建物劣化に伴う”正当事由”で更新拒絶したらどうします?

退去しないといけませんよね。

それが70歳過ぎた頃だったらどうします?物件探してもすぐには見つかりませんよ。

このように賃貸の場合は明確に「持つものと持たざるもの」の差があるんです。明確にあるんです。

家は経済的な面だけでは図れないんです。確かに経済的には賃貸が良いかもしれません。でも家は自分を含め家族を守る大切な役割があります。

それと私がいつも大事にしている事あります。それは
『家は人間形成に大きく影響する』ということです。良い生活環境で育てられると子供は心豊かに育つ。賃貸が劣悪環境と言ってるのではありません。

賃貸でも売買でも金銭的に可能な限り良い環境で家族が生活するのが一番幸せだと思います。

そして私も子を持つ親として考えるのは、子供が家を傷つけたからってガミガミ怒りたくない。家の中でサッカー野球ラグビーしようが大声で歌おうが自由にさせてあげたい。そう思ってます。
だから家を所有しています。

もちろん事情があって賃貸の方もいます。当然のことです。
賃貸が現状ではベストな状況もあります。

ですので賃貸?売買?の議論に正しい結論は出ません。個人の事情があります。

でも経済的な理由だけで賃貸を進めるのは支持できないと思ってます。

いずれにせよ、家選びは大事な選択です。悩みながら物件探しをします。

賃貸が良いのか売買が良いのか。
悩んだらぜひ一度ご連絡ください。
一緒に考えさせて頂きたいと思います(^-^)v