防水パンが無いのが一般的です。普及と合理性そして利用価値

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カテゴリー: 不動産を考える | 物件ブログ


防水パン

防水パン

 

洗濯機置き場に防水パンが無い!とおっしゃるお客様がいます。

数年前までは防水パンを設置している新築戸建てが非常に多かったです。

 

そもそも防水パンは
洗濯機の下に敷くことで、掃除がしやすくなったり振動を軽減してくれたり
漏水しても床にこぼれないようにする目的がありました。

ただ、最近は防水パンがあると洗面所が狭く感じたり
そもそもドラム式の洗濯機にはサイズが合わないとおっしゃるお客様もいるためか防水パンをめっきり見かけなくなりました。

 

防水パン自体は3000円から10000円程度の商品です。設置も簡単にできますので
必要な方はホームセンターでも簡単に手に入ります。

 

家が時代と共に変遷していくのはとても興味深くて、今後はIOT家電などあらゆるものがインタネットとコネクトする時代になります。

便利さを求めて身の回りのものはどんどん進化します。

ただその便利さが合理的なのかどうか、利用価値が本当にあるかどうかを考えると普及するかしなかが決まってくると思います。また普及するには費用対効果も大事な要素だと思います。

 

過去に建売業者は
ソーラーパネル、浴室TV、床暖房、エコキュートなどを最初から組み込んで新築戸建てを販売していた時期がありました。

しかし、それら設備はお客様が家を購入する際の決定打にはならなかったようです。実際にご案内しても、物珍しいということで反応は示すものの、家を購入する意思決定にはあまり影響はないことを感じました。

結果、今ではそれらが標準設備ではなくなりました。

 

良いものだから広まるとも限らない。安いから広まるとも限らない。

合理的な利用価値があれば広まると思います。

 

IOT住宅は注文住宅ではハウスメーカーを中心に取り組むと思いますが
建売としては当分の間、販売されることはないと思います。