現地販売の即決営業

公開日:

更新日:2019/06/17

カテゴリー: 不動産を考える


新築分譲の現場において“のぼり旗”が景気よく設置されています。

土曜日、日曜日には不動産会社が9時頃からテーブル・椅子を出して

「さぁ来なさい!」と言わんばかりに意気込んでドカンと座っています。

 

お昼前に散歩がてら歩いている御婦人を捕まえて、必死に営業開始。

 

イマイチ反応が良くない。

次の客を捕まえよう。

 

午後になると人通りも増えて、営業にも力が入る。

感触も中々だぞ。

 

それでも、思うように決まらない。

 

上司からの電話が鳴る。

「おい!現場はどうなってるんだ!申込みが一件も入らないじゃないか!給料ドロボー!」

 

凹みながらも「次に来た客で決めるぞ!」と意気込む営業マン。

 

そしてチャンスが来た。

ご夫婦で分譲現場を興味ありげに見ている。

 

「ココだ!!!!」

 

必死のクロージング。先輩から教わった数々の営業トーク。

全ての力を目の前の客(いやいや、カモです)に打ち込んでいます。

 

お客様が「その気になった時」こっちもエンジン全開!!

念願の申込みを頂きます!

 

いやいや、ココで気持ちを緩めたらいけない!

契約だ!

 

「申込みはしたけど、契約しないと物件を抑えられませんよ!」

「契約は2時間後には出来ます!すぐに書類を用意します」

「もう完璧な書類を準備していたのでご安心ください」と言って

ペラペラの契約書をお客様の前に見せつけます。

 

そして2時間が経った頃には、営業マンも一安心して心でつぶやきます。

「これでノルマ達成かぁ。来月もキツイなぁ~」

 

 

 

現地販売の即決営業を簡単にご紹介致しました。

現地販売会社が全て当てはまる訳ではありませんが、多くは上記のような内容で

即決営業を推進しています。

 

申し込んだら、その日のうちに手付金100万円用意して

数時間後には売買契約成立です。

 

これって怖くないですか?

 

結果的に売買契約を締結するにしても

そんなに短時間で丸め込まれるのは普通なら嫌ですよね。

 

でも現地販売はこのくらいしないと、生き残れない過酷な世界なんです。

 

現地販売はニコニコしているようでも、内心は必死です。

不動産業界の厳しい現実です・・・