先日ご訪問したT様のこと
今年の4月頃に用があり、2回ほどお会いした時は
80歳を超えているけど、いつものように元気で会話も弾んでいました。
それから2ヶ月が経った先日のこと
あった瞬間に「あれ?」と思わせる違和感がありました。
会話の間合いがいつもと違う、服装もちょっと違う。
少し痩せたような気もする。
それでも、いつものように話を進めていたら
「私今月部屋を出ないといけないの・・・」と言います。
T様はアパートの2階に住んでいて、家賃を滞納することもないし
近所の方や管理会社、大家に迷惑をかける人でもない。
もしかしたら老朽化が原因で退去依頼があったのか・・・
それならば通常6ヶ月前には入居者に告知するのが一般的です。
でも他の部屋も共有部分を見ると、引越しをするような気配が無い。
これは絶対におかしい!と思ったのですぐにアパートの管理会社に電話しました。
管理会社も私の知り合いだったので、状況を説明したところ
管理会社曰く「T様に認知症の疑いがある」との事でした。
管理会社としては滞納も無いので退去依頼は出していない。
T様はすぐにでも出ないといけないと思っている。引越し先も決めてないけど
退去しないといけないと思っている。
結局私たちの方で、T様に退去する必要がないことを丁寧に伝えた上で
私の携帯電話番号を伝えて、何かあれば管理会社でも私の携帯でも良いから
電話するようにメモ書きも残して帰ることにしました。
この2ヶ月間で認知症が進行したのでしょう。
認知症は日に日に進行していくと言うので、もしかしたら数ヵ月後には私のことも
忘れるかも知れない。
それよりも、一人暮らしが遅れるのでしょうか?
既に役所や関係機関には報告済のようです。
今後高齢者が増える中で、物件を管理する私たちは
認知症とどのように向き合っていくのか真剣に考える時代になってきたでしょう。
高齢者は入居させない!と言えば簡単だと思いますが
目をつぶっても現実は変わらない。
年々管理物件も増えているので
改めてより良い対策を考えていきたいと気付けました。