賃貸物件をお探しのお客様には それぞれの転居する事情があります。
転勤や転校、家族が増えた減った、足が弱くなって1階に住みたいなど 個人の事情が絡みます。
そして中にはDVが理由で引越をする方もいます。家族からのDVや家族以外の親しい方からのDVもあるでしょう。
DVであれば早急に対応しないといけない事も多々あります。
ただ、最近はDVなどの不幸な事情で引越を検討される方の中には『本当にそうなのかな?』と思うこともあります。
DV相手の事をまるで今でも恋人のように話をしたり、転居先も逃げ出した元の家のすぐ近所で探したり。
こっちが『あれ・・?』と思ってしまうくらい拍子抜けすることがあります。
これはあるボランティア団体の代表と話したときも共感していただいたことです。
昔はDVと言えば、必死に逃げてやっと避難所を探したものです。
中には傷だらけで、ぼっこりアザのある方やパジャマ姿のままで逃げ込んでくる方もいました。
でも今は、以前のような緊迫感のある方はほとんどいないようです。
全てのケースにはあてはまらないでしょうが、昔とは大分違うようです。
良いことだと思いますが、中には制度の悪用というケースもあるようです。
DVであれば被害者からの一方的な深刻で行政のサービスを利用できるため、経済苦で直ぐにでも離婚して引越先を見つけたい方がDVを理由に物件を探すと聞いたことがあります。
もっと他の方法があるだろうと思いますが “手っ取り早い”という事で悪用に繋がることがあるようです。
制度に善悪はありませんが、利用する人のモラルによるんでしょう。
我々はお客様の話に耳を傾けるとき、疑いながら聞くことはありません。
だから拍子抜けすることも時々あります。
でも、そこを突っ込んで話をしたほうが良い時とそうでない時があるでしょう。
いずれにせよ、お客様が安心して引越できる物件を探すのが私たちの仕事です。
新しい住まいで新しいスタートを切る。それが引越の醍醐味だと思います。
引越には個人の事情が絡みますが、みんなが良いスタートを切れるお手伝いが出来れば幸いです。